【四物湯(しもつとう)】台湾で人気の美容にも良い漢方薬

皆さんこんにちは、ALEE(エリー)です。

今日は台湾の女性に人気で私も服用している漢方薬、四物湯(しもつとう)をご紹介します。

私は、冷え性・生理不順・肌荒れ等様々な不調があり、一度台湾の中医を受診し、漢方薬を処方してもらい2週間服用しました。しかし、漢方薬は定期的に漢方医に診て頂きながら、少しずつ体全体の調子を良くして症状を改善していくのが基本です。台湾に住んでいない私にとって、処方漢方薬を続けるのが難しく、サプリメントのように手軽に服用できるものはないかと思っていた時に見つけたのが四物湯(しもつとう)です。

台湾のコンビニでは、栄養ドリンクや、ビタミン・コラーゲン等の美容ドリンクと一緒に四物湯(しもつとう)が売っていて女性にとても人気です。

四物湯(しもつとう)とは?

体をあたため、貧血症状を改善する漢方薬です。

【働き】
四物湯(シモツトウ)という方剤です。血液循環をよくして、体をあたためる作用があります。また、皮膚を潤したり、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。

どちらかというと女性向けで、冷え症で貧血気味、顔色が悪く、皮膚や唇がかさつく人に向きます。具体的には、生理不順や生理痛、更年期障害、貧血症状、冷え症、しもやけ、しみ、指掌角皮症(主婦湿疹)などに適応します。

【組成】
漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。四物湯は、その名が示すよう4種類の生薬からなります。“当帰”と“川きゅう”と“地黄”は代表的な理血薬です。体の血行をよくするとともに、水分を保持する作用があります。もう一つの“芍薬”には、子宮の筋肉をゆるめ痛みをやわらげる作用があります。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。
  • 当帰(トウキ)
  • 川きゅう(センキュウ)
  • 芍薬(シャクヤク)
  • 地黄(ジオウ)

http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se52/se5200065.html#2より引用

四物湯(しもつとう)は特に「血虚」と呼ばれる体質の人に使用されることが多い薬だと、漢方薬局より聞きました。また、上記にもあるように、血を補ったり、巡りを良くする効果のある薬の為、生理中の服用は控えた方が良いそうです。気軽に取り入れることができるといっても、四物湯(しもつとう)が合わない体質の方もいるので、自分の体質に合うか調べてから試してみるとこをお勧めします。

四物湯(しもつとう)はどこで買える?

日本:

日本では、ツムラから粉状の(しもつとう)が出ているので、漢方医から処方してもらうこともできます。また、薬局の漢方薬コーナーやインターネット通販でも購入可能です。粉末の物や、エキスの物など様々な種類があります。

台湾:

中医に診てもらうと、四物湯はもちろん、その人に合った漢方薬を処方してくれます。また、コンビニやスーパーでも、瓶入りの四物湯(しもつとう)エキスを手軽に買うことができます。乾物や漢方店が立ち並ぶ、迪化街で生薬のままのものを買うことができます。

写真はセブンイレブンで売っている四物湯です。鉄分やコラーゲン等の美容成分と一緒になったものなど、様々な種類があります。お値段は日本円で約200円からあります。

 

こちらは、私が迪化街で購入した四物湯の生薬です。日本円で一袋900円前後で購入できます。この生薬を煮出すと、瓶入りエキスの7~10個分くらいになります。私はこの生薬を複数袋買い、使うまでは冷蔵庫で保存しています。

四物湯(しもつとう)の生薬の煮出し方

台湾では、電鍋/デンゴウ(下の写真の赤色の家電です)で生薬を煮出します。しかし、普通の鍋で煮出しても問題ありません

  1. 布袋があればその中に生薬を入れ、無ければそのまま生薬を鍋の中に入れます。
  2. 生薬がすべて水に浸かるくらいの量の水を入れて、煮出していきます。
  3. 生薬がふにゃふにゃになり、水の色が写真のようなこい茶色になれば完成です。(電鍋の場合、カップ1杯の水を入れて煮るのを3回繰り返します)

四物湯(しもつとう)は苦みがないので、味が好みの方は鶏肉と一緒に煮込んで、塩や酒で味付けをしてもよいと思います。

煮出した漢方エキスは冷蔵庫に保管して、毎日飲む分だけ少し温めてから飲んでいます。体を温める効果がある物の為、冷たいまま飲むのは避けましょう。

四物湯(しもつとう)の飲み方

生薬タイプ:中医からの服用法は、生理後毎朝食事前にコップ半分の量を1週間(生薬からエキスを採ると約5から7日分になります)とのことでした。

四物湯エキス:コンビニなどで売っている四物湯(しもつとう)エキスには、生理後3-5日間1日1-2瓶を目安に飲んでくださいと書いてあります。もしも体調がすぐれない場合は、生理期間を除いて毎日1瓶飲んでも良いそうです。食前/間/後についての記載はないので基本的に何時飲んでも問題ないようです。

四物湯(しもつとう)の効果

私の個人的な感想ですが、7ヵ月ほど服用を続けてきて、生理不順が少し改善してきています。また、冷え性も随分改善されてきたように思います。私は基礎体温表を付けているのですが、低温期の体温が約0.1度平均的に上がりました。煮出すのは、面倒くさいと感じてしまうことも有りますが、続けていこうと思っています。

まとめ

台湾で人気の四物湯(しもつとう)をご紹介しました。

漢方はある一定期間服用して体質改善を試みるものなので、直ぐに効果を感じることは難しいです。しかし、続けていると少しづつですが良い変化を感じられることも有ると思います。台湾に行く機会がある方や、興味がある方の参考になれば幸いです。

私はよく義母から台湾の健康食品をお勧めされるので、良いものはまたご紹介していこうと思います。