皆さんこんにちは、ALEE(エリー)です。
前回の記事で、タイのコンドミニアム内装事情をご紹介しました。今回はコンドミニアムの内装を内装業者に依頼する際に、気を付けること等をご紹介していきます。
私は初めてコンドミニアムの内装に取り掛かる際、内装業者に依頼し、備え付け(built-in)家具と、カーテン、家電を揃えてもらいました(部屋全てのデザインを任せたわけではなく、通常の家具は別途自分で揃えました)。今となっては良い思い出ですが、事前に知っていればと思うことがいくつかあります。
これから内装業者へ依頼することを検討している方の参考になれば幸いです。
内装業者選び
内装業者はどうやって探す?
日系内装業者:インターネットやバンコクで手に入る日本語フリーペーパーで探してみると、日系の業者を見るけることができます。私は、問い合わせをしたことはありますが、実際に依頼をしたことはありません。問い合わせ段階では、とてもレスポンスが早く好印象でした。
タイの業者:タイの業者を見つけるには、購入したコンドミニアムのセールスやマネジメントチームの人、または不動産会社に聞いてみるのが一番です。しかし、信頼できる人からの紹介であったとしても、自分でコミュニケーションをとってみて吟味する必要があります。
私の失敗談
失敗:コンドミニアムの人から紹介してもらった、タイの内装業者に実際に部屋へ来てもらい始めの話し合いをもちました。終始和やかに色々とこちらの要望を聞いてもらい、出来るだけ費用を抑えたいので、備え付け家具の部分だけをお願いしたい旨を伝えました。最後には、一週間後に簡単な見積もりを出してもらう約束をして、1時間以上に及ぶ話し合いを終えました。しかし、一ヵ月立っても見積もりが届くことはなく、メールや電話をしても音信不通となってしまいました。
学び:タイの内装業者(家具屋さんは別です)の中には、部屋の一部だけの施工、または費用を気にする依頼主を好まないところもあります。もし、部屋全体ではなく一部の施工、または低予算で何とかしたい等の要望がある場合は、先に業者にその旨を伝えて対応可能かの確認をするとよいと思います。
業者選びのポイント
- 質問すれば、事前に費用設定とキャンセルポリシーを詳しく説明してくれるか
- 似たようなプロジェクトの施工実績のポートフォリオを見せてもらえるか
- 話を聞いてくれ、またアドバイスもくれるか
タイの内装業者の場合は日本の業者のように、質問しなくても色々説明してくれるところは少ないかもしれません。あまり求めすぎずに、こちらから質問して答えてもらえればOKというくらいの心持ちでいると良いと思います。
内装デザイン
内装業者にお願いする場合は、希望を伝えた上で、デザイナーさんが内装を決めてくれたり、業者が提案をしてくれるので安心です。しかし、全体のデザインが決まった後の、素材や色柄選びは費用も変わってくるため、最終確認を求められることが多いです。
素材選び
クローゼットのパネル(板)や、カーテンなど大きいものは、機能と費用を確認しながらの素材選びが必要です。タイでは「安かろう悪かろう」が基本です。もちろん、全てに当てはまるわけではないですが、安い素材はそれなりということが多いです。賃貸用だし、見かけが同じならば安い素材でいいだろうと安い方を選ぶと、クローゼットのパネル(板)の場合、一年で角や端の色が剥げ落ちてしまうことがあります。またカーテンも色や柄だけでなく、遮光の度合いや洗えるかの機能も確認しておくと良いです。
予算内でよい素材を選ぶために、内装業者によく相談しながら、よく使う家具などは少し費用のする耐久性のある素材、飾り棚の部分などは費用を抑えた素材とメリハリをつけることをお勧めします。
色や柄選び
色の最終確認も、慎重にする必要があります。例えば、清潔感や温かみが出る色でクリームまたはアイボリー色があります。この色を、サンプルのカラーチップで見たり、大きいものでも暗い照明の中で見ると、白みが強く見えることがあります。白に近いクリーム色のカーテンを選んだはずが、実際の部屋に着けてみたら、黄色身がつよく思っていたのと違った、ということが起きてしまう可能性もあります。また完成予想図上で見る素敵な大きい柄も、実際に部屋で見ると主張しすぎに思えてしまうことも有ります。色は明るいところで確認し、柄物は実物大のサンプル等を見せてもらうようにしましょう。
コンドミニアム内装参考費用
参考費用は選ぶ素材や何を含めるのかによって違ってきます。2015年~2017年内の私の経験からすると、タイの内装業者に依頼した場合、このような感じです。
・部屋全体の施工で移動できる家具 無し 1平米6,000 baht~
・部屋全体の施工で移動できる家具 有り 1平米10,000 baht~
例えば、1bedroom 40平米の部屋の場合、部屋全体の施工で移動できる家具付きを依頼したとしましょう。この場合は、壁紙または壁の装飾、照明、備え付け棚やクローゼット、生活に必要な基本的な家具(家電以外)を込みで、安い方で400,000 baht~はするかと思います。
プリセール物件や、完成後の物件のショールーム(モデルルーム)に行くと、素敵な内装インテリアに圧倒されることがあります。コンドミニアムによってはショールームの内装費用を教えてくれるので、行かれた際は是非聞いてみてください。また、ショールームの内装が気に入った場合、その内装を手掛けた業者にご自身の部屋を依頼することも可能です。内装業者の連絡先は、セールスの方に聞くと教えてくれます。
最後に
内装業者依頼時の気を付けることをご紹介しました。内装業者に依頼する場合は、照明から家電選びまで多岐にわたったサービスを受けることができます。しかし、費用を気にする場合などは、任せっきりにせずに、一つ一つ確認していくことをお勧めします。また、実際の施工が始まった後も気を抜かず、可能であれば進捗を確認しに部屋を訪れてみるといいと思います。
現在タイ、バンコクには賃貸用の部屋が溢れています。内装業者に依頼する場合は、少しでも他の賃貸の部屋と差をつけられるよう、生活の動線や、家具の機能性など細かい点にも気を配ってみてはいかがでしょうか。