【バンコク不動産事情】2018年第一四半期レポート

皆さんこんにちは、ALEE(エリー)です。

今年も早いもので、タイの大手外資系不動産会社CBREが、「2018年の第一四半期の住宅市場調査レポート」を公開しました。タイの不動産情報に関しては様々な情報が出ていますが、長い歴史のあるCBREのレポート内容はある程度信憑性のあるものだと思います。

既にタイに物件をお持ちの方も、これからの購入を検討されている方もタイの最新不動産情報に触れておくことはとても大事だと思います。そこで今回は、このレポートの注目点や概要をご紹介します。ただ訳すのではなく、分かりやすく要点を箇条書きで纏めてみました。流し読みをして頂くだけでも、タイ住宅市場の最新動向がつかめるので、是非参考にしてみてください。

参考 Bangkok Residential MarketView Q1 2018CBRE バンコク不動産情報に欠かせないタイ不動産ポータルサイト3選(こちらの記事では、CBREのサイトからレポートを見る方法を説明しています)

バンコク不動産2018年の第一四半期の住宅市場調査レポート

 

2018年第一四半期注目の数字

新発売されたコンドミニアム数(中心地) -66% 前期比

新発売されたコンドミニアム数(中間地) +22% 前期比

プレセール1平米単価(中間地)+5.6% 前期比

前期2017年第四四半期に中心部で多数のコンドミニアム(4,674ユニット)が新発売された為、今期は-66%(950ユニット)と激減しました。土地の残っている中間地では、更にコンドミニアム建設が加速しているようです。

主な内容
  • 初めて中間地区/郊外のコンドミニアム価格が1平米10万バーツを突破。
  • 中心地市場の買い手は、より選択的で注意深くなっており、今期の売上はある程度。今後の販売もやや減速して停滞するだろう。
  • 好調な売り上げを出しているのは、新しいまたはとても良い立地で適正な値段で需要に合ったコンドミニアムに限られる。
  • ワークパミットを持つ外国人数は87,000人で、日本人が全体の21%を占め第一位。
  • 外国人が好む居住エリアは限られており、主にスクンビットソイ1-63と2-42、シーロム・サトーン、セントラル・ルンピ二。特にスクンビットエリアが一番人気となっている。
  • 外国人に人気のエリアではアパートメントとコンドミニアムの部屋両方の供給が増えるに伴い、更なるテナント探しの競争が予想される。
  • 中心地の60%以上のコンドミニアムユニットは1ベッドルームまたはそれ以下の為、特に1ベッドルームに関しては競争は激しくなるだろう。
  • 月に1万バーツ以上の家賃を払っているタイ人は限りなく少なく、中心地の賃貸市場は外国人の需要に頼っているのが現状。
  • 供給が多いため、賃貸金額の上昇は期待できない。

バンコク不動産レポートを読んで

私が気になったのは、レポートのタイトルともなっていた「郊外のコンドミニアム価格が1平米10万バーツ越え」の部分です。これは比較的ハイクラスなコンドミニアムが郊外に進出したということで、郊外でも素敵なコンドミニアム生活をしたい等、居住の為の購入には良いと思います。しかし、賃貸に出すことを考えると、郊外ではあまり外国人の需要は期待できず、購入金額に見合った賃貸収入は難しいのではないかと思いました。

また、部屋の貸付が激化しており、今後沢山の選択肢から自分の部屋を選んでもらうには、インテリアがさらに大事になってくるのではないかと思います。現時点では、豪華なインテリアやセンスのあるインテリアなど見た目が重視されています。しかし今後は、日本人の得意な機能性(生活の動線を考えた設計やバリアフリー等)を考慮したインテリアも注目されてくるのではないかと見ています。

最後に

いかがでしたでしょうか。私は、コンドミニアム価格が高騰し買い手が慎重になっている時期だからこそ、今までの好立地や豪華な外観内装に加え「お得感」が好調な売り上げを上げているコンドミニアムの共通点と言うところに興味を持ちました。(お得感⇒その他の同等のコンドミニアムよりもややお手頃価格)こういった人気のコンドミニアムに関して調べて、また記事にできればと思っています。

今後もバンコクの不動産動向を追ってご紹介していきます。この記事が皆さんの参考になれば幸いです。